ハワイの名産品がパイナップルやサトウキビといわれた時代は、昔話となりつつある。これまで大量生産されてきたパイナップルやサトウキビに代わり、いまでは、多種多様なこだわりの農作物たちが、ハワイの特産品として名をつらねている。カウアイでは、実にユニークで色々な種類の農園(ファーム)が営まれており、島の個性を打ち出す個性的な特産品が生産されている。
農園巡りは、ファームツアーを利用するのが手っ取り早いだろう。見学や名産品を試食できるだけではなく、生産地でしか入手できない物もあるので、きっとお土産品としても重宝するはず。これこそハワイのファームツアーの醍醐味だ。老若男女問わず気軽に参加できるツアーなので興味のある人は利用してみよう。
カウアイ島の特産物といえば「タロイモ」
昔からハワイアンの貴重な主食であり、近年は健康食としても注目を集めているカウアイの特産物のひとつが「タロ芋」だ。ファームツアーでは、伝統的なタロの調理法のデモンストレーションほか、ピクニックランチも楽しめる。風情あるタロ芋の水田が広がるカウアイ独自の田園風景の中で、ハワイアン文化に触れてみてはいかがだろうか。
世界で注目されるスーパーフルーツ「ノニ」
ハワイアンスタイルのスーパーフルーツといえば「ノニ」。カウアイ島には、世界的に注目されている薬効フルーツ「ノニ」の農園がある。農園では、フレッシュなノニフルーツやファームオリジナルのノニ製品を試すことができるほか、ノニの歴史やノニの育て方、効能や処方の仕方まで学ぶことができる。ファームツアーに参加して、ハワイの万能自然薬「ノニ」を知り尽くそう。
チョコレート好きにはたまらない「カカオ」
全米でもハワイでのみ生産される「カカオ」があることをご存知だろうか。カウアイ島には、メイド・イン・カウアイのチョコレートについて「味わいながら学ぶ」、チョコレート好きにはたまらないファームツアーがある。メインイベントは、もちろんファームオリジナルのチョコレート試食「チョコレートテイスティング」だ。そのほかにも、熱帯植物園さながらの農園を巡りながら、パパイヤ、バナナ、マンゴ、スターフルーツ、ライチー、パッションフルーツなど、ファームで育つ季節の果物を、その場でもぎとって食べさせてくれるのも貴重な体験になる。
ハワイ最大の生産量を誇るカウアイ島の「コーヒー」
カウアイ島で最もポピュラーなファームツアーといえば、西海岸の大コーヒー農園「カウアイコーヒー」のファームツアーだろう。ハワイ州でコーヒー生産量が最も多いカウアイ島では、農園の種類も豊富だ。近年では、小規模なコーヒー農園を少人数で巡るツアーが注目されている。ファーム自慢のオリジナルコーヒーを片手に、その土地のコーヒーについて学ぶのも一味違った旅になるはずだ。なお、こだわり抜かれた手摘みのコーヒーは、大量生産ができないため、残念ながらスーパーやショップなどの一般店頭では購入することが難しい。ファームツアーに参加したら、貴重なオリジナルのお土産をゲットしよう。