木々の間に張られたワイヤーロープをプーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるジップライン。手つかずの自然や広大なジャングルを眼下にエキサイティングに滑走できるのは、カウアイのジップラインならではの迫力だ。今やアウトドア・アドベンチャーの代表格となったジップライン。ジェットコースターでは決して味わうことができないエコな興奮を体感してほしい。
カウアイ島のジップラインの特徴は、東京ドーム1500個分以上にもおよぶスケールの自然の中にラインコースが施されていることだ。これらの広大な場所は、歴史ある個人所有地のためツアーでなければ立ち入ることができない。一般的なツアーは、手続きを済ませた後、四輪駆動に乗って谷の奥へと登ることから始まる。移動中には、その土地にまつわるストーリーやこれから体験するジップラインの説明などを丁寧にガイドしてくれる。ツアーの中には、ファミリーでも参加しやすいように4つほどのラインコースを滑走できる短めのツアーもあるが、主なツアーは心ゆくまでジップラインを堪能できるよう7~8つのラインコースを提供しているようだ。一般的なジップラインのほか、以下のようなユニークで個性的なツアーもある。
- 夕暮れ時の風景を楽しめるサンセット・ジップ。
- 小柄な人向けのタンデム・ジップ。
- スーパーマンのように頭から滑走してスピード感を味わうハンドフリー・ジップ。
- 滝へのショートハイクとジップラインを組み合わせたアウトドアを満喫できるツアー。
- ハワイで最も長いと言われる約1200メートルのジップライン。
- 高さ約151メートルのタワーから谷へと滑走するアドレナリン効果たっぷりのジップライン。
ほとんどのツアーは、安全を第一にトレーニングを重ねたプロのガイドが万全のサポートをしてくれるので安心できるはずだ。おもいっきり絶叫して楽しもう。ツアーによっては、事前にグラウンド・スクールを実施しているところもあるようだ。グラウンド・スクールでは、本番前に地上で実際のハーネスをつけてロープを滑る体験とともに簡単なレクチャーをしてくれる。初挑戦で不安な人は利用してみるのもいいだろう。ツアーは、体力や経験、年齢制限などの規制を考慮に選ぶことが大切だ。特に年齢制限は、ジップラインの種類やツアーによっても異なる。子供は8歳から参加可能なツアーもあるようだが、基本的には10歳~12歳以上のツアーが多いので子連れのファミリーで参加したいときは年齢制限をよく確かめて予約をするようにしよう。
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Column旅のワンポイントガイド
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持ち物は、できるかぎり少量にバックパックなどに入れておこう。万が一、滑走中にジャングルに落としてしまっても探しに行くことはできないので注意してほしい。特にカメラ、スマホ、サングラス、メガネなどは落とさないようにストラップなどを付けておくことをオススメする。また、多くのツアーでは軽いスナックと飲み水が用意されているところもあるが、荷物にならない程度にドリンクなどを持参するのも良いだろう。
服装は、Tシャツやショートパンツなど動きやすいものを。シューズは歩きやすいものを前提に、つま先とかかとがカバーされているスニーカーやカジュアル・トレッキングシューズが安全で楽しいアクティビティーのドレスコードとして指定されている。