3,100エーカー(約12,545,266平方メートル/東京ドーム約268個分)にもおよぶ広大な敷地に、約400万本の5種類のアラビカコーヒーの木を持つ、アメリカ合衆国最大のコーヒー・カンパニー。暖かい陽光、豊かな火山の土、穏やかな貿易風、適度に豊かに降る雨、カウアイの気候ならではの組み合わせが造るコーヒー豆を安定した生産システムで提供している。
コーヒーがカウアイに来たのは、1836年。美味しいコーヒー豆を造るための試行錯誤を繰り返して、小規模の農場で造られ続けてきた。1987年に、かつてはサトウキビ・プランテーションであった2,200エーカーの土地をコーヒー農場に転換して、本格的に大規模なコーヒー農場経営をはじめたのが、カウアイ・コーヒー・カンパニー。1992年に島を襲った大型ハリケーン、イニキの被害を被って、農場のほとんどを損なったものの、1996年までに年間収穫量はハワイ島コナで造られるコーヒーと同じ量になり、それ以降も拡大を続けて、現在ではハワイ州で最も収穫量のある農園へと発展している。
リフエからハイウエイを20分ほど西に走ると、左手にずらりとコーヒーの木が並ぶコーヒー農園が現れる。農場が始まるハイウエイ沿いのコーナーにある「カウアイ・コーヒー」の大きなサインを左折し、車で5分ほど走ったところに、カウアイ・コーヒー・カンパニーのビジター・センターとギフト・ショップがある。ギフト・ショップではコーヒーだけではなく、ここでしか手に入らないカウアイ・コーヒーのオリジナル・グッズなども買うことができる。カウアイらしい旅のお土産を入手できるスポットのひとつだ。
ギフト・ショップの後ろには、多種のカウアイ・コーヒーの試飲コーナーや、ちょっとした農場の歴史を展示したコーナーがある。カウアイ・コーヒーは、バニラやマカデミア・ナッツなど香りのついたフレーバー・コーヒーのファンも多いが、そのすべてをここでは試飲できる。また海側奥には小さなテラスがあり、コーヒー片手にゆったりとくつろげるスペースになっている。海岸線に囲まれたコーヒーの実がなる農園、西海岸側特有の真っ青な空と海が広がる、穴場的な絶景コーナーだ。また、ギフト・ショップ脇には「無料のウォーキング・ツアー」として、コーヒー豆がどのように栽培、収穫、焙煎されているかを知る、セルフお散歩コースもある。
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Column軽めでクセのない味が特徴
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近年になってますます人気の高いカウアイ・コーヒーは、人気のブルーバッグのカウアイコーヒーに限り、全島の主要なスーパーやコンビニエンスストアで入手が可能だ。ただし、レッド・カツアイやブルー・マウンテンなど、ここでしか手に入らない種類のコーヒーもたくさん種類もあるので、ぜひ一度は足を向けたい。
Information
地図 | MAP |
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住所 | 870 Halewili Rd, Kalaheo, HI 96741 |