カウアイ島の観光スポット

カウアイヒンドゥー教寺院
Kauai Hindu Monastery

カウアイの大自然とインドの宗教が融合した、強力パワースポット

クアモオ・ロード沿いにはさまざまな聖地があるが、ワイルアエリアにあるヒンドゥー教寺院もその中のひとつ。もともとは、エネルギーのたまる神聖な場所として、カウアイ郡によって所有され、手厚く保護されていた敷地。その一部である51エーカーを、当時の郡長との合意により、寺院を建てる許可を得て、2001年に建設がスタート。現在は、71エーカーへと敷地を拡大し、寺院内にはさらに多くの建てものが建っている。

敷地内には、数千種におよぶハワイの植物が植えられており、絶滅機種にある植物も含めて手厚く保護されている。ゆえに敷地の中ではたくさんのハワイの樹木が見られるほか、近景にワイルア川の源流部分も見渡せる。映画「ジュラシック・パーク」の撮影地にもなったように、手つかずのカウアイ島の美しさを内包している場所である。

入り口を入ってすぐにある、Kudavul(カダヴァル院)では、毎朝9時~正午まで、正式なスタイルでの礼拝が行われ、これには一般の参拝者も参加できるようになっている。カダヴァル院の中に入ると、まず目につくのが、祭壇中央に置かれた巨大なクリスタルで、アース・キーパーとして祀られている。高さ39インチ(約1メートル)、重さ700ポンド(約380キログラム)という巨大なもの。クリスタルには、強力な浄化力と、エネルギー・パワーの強化とバランスを調整する力があると言われている。宗教的な空間とクリスタルのエネルギーがあいまって、ここに礼拝に来る人の心を落ち着かせるようだ。この場所は、ヒンドゥー教の寺院という宗教的な枠を超えて、いまやカウアイ島のパワー・スポットのひとつになっている。

遠景に見る立派な寺院は、いままだ建設中のイライバン寺院。インド以外では初めての、石だけで造られた本格的な寺院だそうだ。建設に使用する石は4000個以上。古代インカ帝国の神殿に用いられた建築様式を使った大プロジェクトだ。いままだ生き続けている職人の技をシェアするという目的で、職人の手だけで建築が進められている。このイライバン寺院は、2017年に完成予定。

カウアイ島の大自然とインドの宗教が融合して、独特なパワースポット、ヒーリング・スポットとして訪れる人が後を絶たない場所である。

Column旅のワンポイントガイド

平日に一般参拝者が入れるのは、入り口付近のみ。週に一度のツアー日には、広大な敷地をガイドつき(英語)で見て回れるので、興味がある人はツアーに参加してみるのもいいかもしれない。イライバン寺院の職人の手による彫刻などがじっくりと楽しめる。ツアーは予約要。実施日はヒンドゥー教の暦によって決められるので、事前にホームページで確認する必要がある。

Information

地図 MAP
住所 107 Kaholalele Rd, Kapaa, HI 96746
公式HP http://www.himalayanacademy.com
参考 入場料なし