ワイメア川の河口から1.5キロメートルほど上流に架かる吊り橋が、ワイメア・スウィンギング・ブリッジだ。メネフネ・ディッチ(キキ・ア・オラ)と並びワイメア川周辺の見どころのひとつにあげられる。
当初のワイメア・スウィンギング・ブリッジは、1900年初頭にこの地域の農家などの先住民によって建設されたものだが、1992年の大型ハリケーンによって大破した。現存の橋は、1996年にカウアイ群政府によって復元前と同様に木とケーブルを使って再建された。ケーブルだけで支えられている吊り橋は、人ひとりが渡れる幅に木が敷かれているだけである。そっと歩いても風が吹くだけでもきしむ音がする。
この辺りは、閑静な環境に囲まれたどこか懐かしさを感じるような穏やかな場所である。とうとうと流れるワイメア川、その傍らにはタロイモ農園が広がる。そして渓谷の奥にある個人所有地へ田舎道が続く。吊り橋から川の風景を眺めるだけで心を癒してくれる。
ワイメア・スウィンギング・ブリッジへは、ワイメアの街中にある消防署とスーパーマーケットの間のメネフネ・ロード(Menehune Road)を山側方面に進もう。ワイメア川に沿って伸びる狭い舗装道路を走ると右側に見えてくる。
-
Column旅のワンポイントガイド
- 吊り橋の向こう側には、今でもタロイモなどの農園が谷深く広がっている。ワイメア・スウィンギング・ブリッジは、そんな農園に関わる人々の生活の利便性を維持するための吊り橋だが、もちろん住民以外の人も渡ることができる。ただし、農園の番犬が時に吊り橋近くまで来ていることがあるので気をつけよう。住民の家の軒先におじゃましているという謙虚な気持ちを忘れないことが大切だ。
Information
地図 | MAP |
---|---|
住所 | Waimea Kauai HI 96796 |